汗腺

汗腺については手引きで以下のように記載されています。

汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じる。

絵で確認しましょう。

絵で見ると毛根が絡むアポクリン腺と毛根が絡まないエクリン腺が理解しやすいと思います。

登録販売者の試験ではアポクリン腺とエクリン腺の説明を入れ替えて出題されることがあります。

登録販売者の手引きで↓の記述があります。

毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭といい、毛乳頭には毛細血管が入り込んで、取り巻く毛母細胞に栄養分を運んでいる。

こんなの絵を見ないとイメージわかないですよね。

確認しておきましょう。

絵を見ながらもう一度先ほどの文章を読んでみると頭に入ってくると思います。

それともう一つ手引きより次の文章を読んでみてください。

立毛筋は、気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射(いわゆる「鳥肌」)が生じる。

実際に立毛筋を絵で見てもう一度文章を読んでみましょう。

実際にイメージできると文章も入ってきやすいですよね。

耳の構造

耳の構造についての出題を見ていきましょう。

耳に関する次の記述の正誤を判断しなさい。

a 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。

b 内耳は、平衡感覚である蝸牛と、聴覚器官である前庭の2つの部分からなり、いずれも内部はリンパ液で満たされている

c 小さな子供では、耳管が太くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染がおこりやすい。

d 耳小骨は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。

解答 a正 b誤 c正 d誤

では実際に耳の構造を見ていきましょう。

aの設問について、まず中耳については絵で鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管を確認しましょう。

bの設問について、前庭と蝸牛を見てみましょう。蝸牛はカタツムリみたいにぐるぐるのところです。
衡器官を担っているのは庭で覚器官を担っているのは牛になります。

覚えかたとして「平然と超過」というゴロはどうでしょうか?

c耳管の場所を確認しましょう。

d絵をみたら耳管とつながっているのは鼓室ですね。

今日はここまで。お疲れさまでした。

鼻の問題

第二章では鼻に関する問題も出題されます。とりあえず例題を見てみましょう。

a 鼻中隔の前部は、毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。

b 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という

c 副鼻腔も、鼻腔と同様、繊毛を有し粘液を分泌する細胞で出来た粘膜で覆われている。

d 鼻腔と連絡する管は広いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがることはない。

解答 a正 b正 c正 d誤

それでは実際に鼻の構造を見ていきましょう。

aの問題の鼻中隔を探してみましょう。鼻中隔は鼻を右と左の2つにしきっている役割をしています。この鼻中隔の前の部分は毛細血管が集まって出血しやすくなります。

b副鼻腔の位置を確認しましょう。画像で黄色い部分が副鼻腔となります。副鼻腔は鼻腔とつながっています。

c副鼻腔も鼻腔と同様に線毛を有し、粘液を分泌する細胞で出来た粘膜で覆われています。

d画像の赤色の部分は鼻腔で黄色の部分は副鼻腔です。鼻腔と副鼻腔はつながっていますが非常に狭いため粘膜が腫れるとふさがりやすくなり副鼻腔炎になります。

今日は鼻に焦点を当ててみました。

歯の構造

登録販売者の2章は「人体の構造と医薬品」というテーマになります。

様々な人体の構造を「手引き」の文章だけでは理解しにくいので絵も交えて実際にどのように出題されるか見ていきましょう。

問題1 次の文章の正誤を判断してください。

歯冠の表面はエナメル質で覆われ、エナメル質の下には歯周組織と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。

この文章は、歯周組織ではなく正しくは象牙質になりますね。なのでこの文章は誤り

歯の絵が思い浮かべばすぐに答えることが出来ますが、「手引き」の文章だけでの理解は難しいですよね。

問題2 次の文章の正誤を判断してください。

歯冠の表面は象牙質で覆われ、象牙質の下にはエナメル質と呼ばれる硬い骨状の組織がある。

この文章も誤りになりますね。歯冠の表面がエナメル質でエナメル質の下に象牙質と呼ばれる硬い骨上の組織があるですね。

要するにエナメル質と象牙質の場所が理解できていれば問題なさそうです。

最後にもう1問

問題3 次の文章の正誤を判断してください

歯の齲蝕とは、口腔内の常在細菌が脂質から産生する酸によって歯が脱灰されることで起こる歯の欠損のことであり、象牙質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。

これ四国エリアの問題です。常々四国エリアの問題は細かいところを突いてくるイメージがありました。

この文章は脂質が間違いで糖質ならば正解になりますね。

これで歯の問題は自信をもって答えましょう。